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【「PCM®」で解決!】思春期の子どもの心を理解する第一歩:

子どものコミュニケーションスタイルを知る

思春期の子どもの心を理解するためのPCM®
思春期の子どもの心を理解するためのPCM®

「うちの子、何を考えてるか本当にわからない…」


思春期の子どもを持つ親御さんなら、一度はこんな悩みを抱えたことがあるのではないでしょうか。かつての素直だった面影はどこへやら、口数が減り、反発することも増え、まるで別の生き物になってしまったかのような感覚に陥ることもありますよね。私自身もそうでした。特に、PCM®(プロセス・コミュニケーション・モデル)を知る前の私は、娘たちに対して間違った対応をしていたと痛感しています。むしろ、娘たちが私に合わせようと無理をしていたように思います。


娘が小学3年生くらいから不登校気味になった時、娘の言動が本当に理解できませんでした。なぜ学校に行きたがらないのか、何をどう伝えればいいのか、暗闇の中を手探りで進んでいるようでした。


でも、それは私が自分のプロファイル(パーソナリティタイプ)で娘を見ていたからだったんです。


PCM®に出会い、娘のパーソナリティタイプを理解した時、まさに目から鱗が落ちるような感覚でした。「ああ、そういうことだったのか!」と、それまで点と点だった娘の言動が線でつながり、娘のことが手に取るようにわかるようになったのです。

娘の良さがより鮮明に見えるようになり、その個性をどう伸ばしていくべきか、私の子育ての方向性が明確になりました。そして何より、子育てが心から楽しいと感じられるようになりました。


PCM®を知る前から、私は子どもを型にはめるような子育てはしないと決めていました。引きこもりにはなってほしくなかったので、不登校で学校を休む日も、私も一緒に動物園に行ったり、旅行に行ったりして、学校以外の社会勉強を積極的にさせていました。今思えば、それが本当に良かったんです。そしてPCM®を知って、私のこの子育ての軸が正しかったことを確信できたので、さらに自信につながりました。


私の最終的な子育ての目標は、「私がいついなくなっても、子どもたちが自立して生きていけるようになること」。PCM®は、私自身のストレス言動やその解消法を理解する手助けをしてくれただけでなく、それを子どもたちにも伝えることで、彼らが自分自身の心を理解し、ストレスにうまく対処していく力を育むことにもつながりました。

だからこそ、かつての私のように子育てに悩むお母さんたちに、このPCM®の力を伝えたい。子どもを理解し、より良い親子関係を築き、子育てをもっと楽しむための方法を、ここからお伝えしていきます。



子どもの「取扱説明書」を解読する:PCM®でパーソナリティタイプを見極める


PCM®の根幹にあるのは、人間が持つ6つの基本的なパーソナリティタイプです。私たちは皆、これらのタイプを様々な割合で持ち合わせていますが、特に強く表れる「ベース」となるタイプがあります。このベースとなるタイプが、私たちの思考、感情、コミュニケーションスタイル、そしてストレスへの反応に大きな影響を与えます。


子どものパーソナリティタイプを理解することは、まるでその子の「取扱説明書」を手に入れるようなものです。取扱説明書があれば、なぜその子が特定の状況で特定の反応をするのか、何がその子のやる気を引き出すのか、どんな言葉が響きやすいのかがわかります。

例えば、PCM®には以下のようなタイプがあります。


  • シンカー(Thinker): 論理的で事実に基づいた思考を好むタイプ。質問が多く、データや根拠を重視します。

  • ハーモナイザー(Harmonizer): 感情豊かで、人との調和を大切にするタイプ。共感や心地よさを重視します。

  • レベル(Rebel): 楽しさやワクワク感を追求し、自発的でひらめきを大切にするタイプ。ユーモアを好み、退屈を嫌います。


もしあなたのお子さんが、感情を表に出さず、何を考えているか分かりづらいタイプだったとします。あなたがお子さんに「なぜ〇〇しないの?」と質問をしても、的を得ない答えしか返ってこないと、イライラするかもしれません。でも、PCM®でお子さんが特定のタイプ(例えば「イマジナー」タイプ)であると知ったとき、無表情で淡々と話すのは、内面世界が豊かで、自分のペースで物事を整理したいという欲求があるからだと理解できると思うのです。論理的な質問をしても、すぐに答えが返ってこなくても、それは決して反抗ではないのです。



非批判的な傾聴と受容の力:子どもが安心して話せる環境を作る


子どものパーソナリティタイプを理解したら、次に実践すべきは、非批判的な傾聴受容的な態度です。


思春期の子どもたちは、自分の感情や考えが未熟だと感じていたり、親に否定されることを恐れていたりして、なかなか本音を話せないことがあります。そんな時、親が「それは間違っている」「そんな考え方ではダメだ」と批判的な態度で接してしまうと、子どもはさらに心を閉ざしてしまいます。


大切なのは、「どんなことを言っても、ママ(パパ)は私を否定しない」という安心感を子どもに与えることです。


娘が不登校気味だった頃、学校を休むことに対して、私は「行かなければダメだ」というプレッシャーを与えることをしませんでした。彼女の気持ちをまず受け止め、なぜ学校に行きたくないのか、どんな気持ちでいるのかを、彼女が話せるようになるまでひたすら待ち、耳を傾けました。

これは簡単なことではありません。親としては、子どもの将来を案じ、つい「こうあるべきだ」という正論をぶつけてしまいがちです。しかし、PCM®を学んだことで、子どもの心の奥底にある「心理的欲求」を満たしてあげることが、問題解決の鍵であることを知りました。


例えば、「ハーモナイザー」タイプの子どもは、人との調和や共感を求める欲求が強いので、親が共感を示し、安心できる雰囲気を作ってあげることが重要です。一方、「レベル」タイプの子どもは、楽しさや刺激を求める欲求が強いので、彼らの意見を尊重し、一緒に楽しめるような選択肢を提示することが効果的です。

私が娘に非批判的な傾聴と受容的な態度で接し続けた結果、娘は少しずつ心を開き、自分の抱えている不安や学校での出来事を話してくれるようになりました。そして、学校以外の社会勉強として一緒に動物園や旅行に行くことで、娘は「自分はここにいても良いんだ」「ママは私を理解してくれている」という安心感を抱くことができたのだと思います。

これは、親としての私自身の自信にもつながりました。子どもの個性やペースを尊重し、批判せずに受け入れる姿勢が、子どもの自己肯定感を育み、最終的には自立へと導く力になることを、身をもって体験したからです。



自信を持って子育てを楽しむために


子どものコミュニケーションスタイルを理解し、それに合わせたアプローチをすることは、親子の信頼関係を深め、健全な心の成長を促す上で不可欠です。PCM®は、そのための強力な羅針盤となってくれます。


かつての私のように、「どうしてこの子はこんな反応をするんだろう?」と途方に暮れる必要はもうありません。子どものパーソナリティタイプを知ることで、その子の行動の裏にある「なぜ」が理解でき、適切な言葉がけや接し方が見えてきます。

そして、子どもが安心して自分の気持ちを表現できる環境を整えること。非批判的な傾聴と受容的な態度で子どもに寄り添うことが、何よりも大切です。そうすることで、子どもたちは親の愛情を深く感じ、自分らしく伸び伸びと成長していくことができるでしょう。

もし今、子育てに悩んでいるお母さんがいるなら、ぜひPCM®について学んでみることをお勧めします。それは、子どもを理解するだけでなく、あなた自身の子育ての自信を育み、親子関係を心から楽しめるようになるための、かけがえのないツールとなるはずです。


次回は、解決方法の2つ目として、「親自身の感情を管理し、自己理解を深める」というテーマでお話しします。親の心の状態が子どもに与える影響と、PCM®が親自身のストレス対処にどう役立つのか、具体的なセルフケア方法と合わせてご紹介します。


 
 
 

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